”アニメ歴３年のオタク”が選ぶ2021年秋アニメランキング！

　これを見る前は正直藝術大学を舐めてました（笑）。ですが、この作品を見れば絵を書くことがどれほど大変か素人ながらヒシヒシと伝わってきました。ストレスで蕁麻疹が出るところとか周りに当たってしまうところとかリアルやなと思いました。また、絵を書く大変さだけでなく、絵の芸術性あふれるところや、書く道具によって全然違った出来栄えになるところ、完成した喜びや高揚感とか絵を書くことに対して興味を引き付けるような要素がたくさんありました。新しいことをやりたいけど中々一歩が踏み出せない、そんな人に勇気を与えてくれる作品だと思います。ただ芸術のお話だったにも関わらず作画がイマイチだったのは非常に残念でした。お話し的にはこれから面白くなると思うので２期もやって欲しいですし、そのときは1期以上の作画を期待しています！

　この作品はコミュ症の古見さんが友達を作るという話なのですが、クラスメイトとのやりとりが特に面白いです。古見さんはほとんどしゃべりませんが周りの人たちが都合がいいように解釈するのがシュールで面白いです。（名前がその人の特徴まんまなのも地味にいい）特にクラスメイトである山井さんが私はお気に入りです。古見さんを崇拝しており、古見さんの邪魔をする人はなりふり構わずねじ伏せるスタイルです。主人公である只野君が何度も被害を受けていましたがその様子が特に面白かったです。そして、全体的に作画が素晴らしく、ＯＰの「サイダーガール」も演出がかっこいいので飛ばさず聞いて欲しいです。学校が舞台のギャグあり、恋愛ありのアニメが探している人はぜひ！２期も決定しているので、次はもっと古見さんが喋ってくれるかも？！

　安定のランクインですね。１期のときより冒険の要素が入っていて見ていてワクワクするような内容でした。作りこまれたストーリー、激しいバトルシーン、壮大なBGMと街並み、どれをとっても素晴らしい異世界アニメです。まじでアニメ制作会社の本気が伝わってきます。１期に登場した様々なキャラクターたちが短い出番ではありましたがしっかり存在感を示していて、ルーデウスたちの旅をさらに重厚なものにしていました。毎回壁にぶち当たり上手くいかないことも多いけれど、それを乗り越えるために仲間と協力する、それが１期のルーデウスと全く異なるところでしたね。VSオルステッド戦の作画はバケモンです（笑）。お互いが動き出す前の間合いとか、あえて音が遅れてくるところとか臨場感と緊迫感が凄かったです。また、多くは語らずに目線などの動作で心情を訴えてくる描写もより没入できた要因でした。

　この作品はとにかく控えめにいって最高でした。双葉は先輩がうざいと言いつつも大好きだし、ツンツンしているけど、一人のとき先輩を思い出してデレデレしていたり、とにかく起動哀楽が激しい可愛らしい子です。１話の飲み会のところは反則ですわ（笑）。先輩は鈍感だけどいつも双葉のことを考えてくれるし、最高のペアだと思いました。でも、私が一番好きだったのは桜井さんと風間君のペアなんですよね。二人ともお互いが好きなんだけどなかなか踏み出せない様子がじれったいけど応援したくなります。だんだんと積極的になっていく二人（特に桜井さん）を見ているとこの二人の話だけでもワンクール行けてしまうのではと思わせてくれます（笑）。水族館の話は瞬き厳禁ですよ。OPの「アノーイング！さんさんウィーク！」私の今期アニメOPの大賞です。キャッチーな音楽、こだわり抜かれたアニメーションがアニメにぴったりで鬼リピ確定です。（現在再生回数は500万回以上！）

　圧巻の１位は「王様ランキング」です。正直、序盤でこんなに泣いたアニメはこれ以外ないと思います。話しの組み立て方が素晴らしかったですね。まず、ボッジがみんなにバカにされているというのを序盤で見せて、そして、カゲがこんなにひねくてしまった理由も彼自身のつらいバックボーンが原因というのをこれも早い段階で見せてきました。ボッジとカゲは同じ境遇の似たもの同士の関係だから、ここまで共感し合えるのというのを早い段階で知れたのでその後の物語がすいすいと入っていきました。だから我々が序盤からボッジとカゲに感情移入できたのだと思います。そこからの旅編では国で起こっている陰謀、ボッス王の秘密、修行など見ていてワクワクする話がたくさんありますし、成長していくボッジ達に目が離せなくなります。第２話での寝室でのボッジとカゲの会話のシーンは号泣ポイントでそこからのyamaさんの「Oz.」のワンフレーズ目は体に染みます。というか泣いているボッジを見ると毎回泣きそうになってしまいます（笑）。一生懸命頑張るボッジ達に勇気をもらえる作品だと思いました。第２期も放送しているので、どんな結末になるのか楽しみの一言に尽きます！