親子の愛に涙腺崩壊!【さよならの朝に約束の花をかざろう】を語る!

アニメ映画

基本情報

 今回私が紹介する作品は「さよならの朝に約束の花をかざろう」です。

©PROJECT MAQUIA 公式Twitterより引用

STORY

縦糸は流れ行く月日。横糸は人のなりわい。

人里離れた土地に住み、ヒビオルと呼ばれる布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らすイオルフの民。

10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ彼らは、“別れの一族”と呼ばれ、生ける伝説とされていた。

両親のいないイオルフの少女マキアは、仲間に囲まれた穏やかな日々を過ごしながらも、どこかで“ひとりぼっち”を感じていた。

そんな彼らの日々は、一瞬で崩れ去る。イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる古の獣に跨りメザーテ軍が攻め込んできたのだ。

絶望と混乱の中、イオルフ一番の美女レイリアはメザーテに連れさられ、マキアが密かに想いを寄せる少年クリムは行方不明に。

マキアはなんとか逃げ出したが、仲間も帰る場所も失ってしまう……。

虚ろな心で暗い森をさまようマキア。そこで呼び寄せられるように出会ったのは、親を亡くしたばかりの“ひとりぼっち”の赤ん坊だった。

少年へと成長していくエリアル。時が経っても少女のままのマキア。同じ季節に、異なる時の流れ。変化する時代の中で、色合いを変えていく二人の絆――。

ひとりぼっちがひとりぼっちと出会い紡ぎ出される、かけがえのない時間の物語。

©PROJECT MAQUIA 公式サイトより引用

スタッフ

  • 監督・脚本:岡田麿里
  • 副監督:篠原俊哉
  • キャラクター原案:吉田明彦
  • キャラクターデザイン・総作画監督:石井百合子
  • 音楽:川井憲次
  • アニメーション制作:P.A.WORKS

キャスト

  • マキマ:石見舞菜香
  • エリアル:入野自由
  • レイリア:茅野愛衣
  • クリム:梶裕貴
  • ラシーヌ:沢城みゆき
ニコ
ニコ

この作品は「愛」がテーマの作品でしたが私は家族に対する「愛」というのを強く感じました。私はあまり涙を流すタイプではないのですが、マキアとエリアルの終盤のシーンは号泣でした。若い世代の人はエリアルの視点で、親世代の人はマキアの視点で見るとより共感できると感じました。

キャラクター紹介

マキア(CV:石見舞菜香)
数百年の寿命を持つイオルフの少女。おとなしく見えるが芯は強い。イオルフがメザーテ軍の襲撃を受けた時、そこから偶然逃れ出て、赤ん坊のエリアルを拾う。以後、エリアルの母であろうと心に決めて、エリアルを育てていく。

©PROJECT MAQUIA 公式サイトより引用

エリアル(CV:入野自由)
マキアが助けた人間の子供。流れ者の集落が賊に襲われ、エリアルだけが生き延びていた。

©PROJECT MAQUIA 公式サイトより引用

なぜさよ朝で泣いてしまったのか?

 私がこの作品(通称:さよ朝)で良いと思ったところはこちらです。1つずつ解説していきましょうー!

  1. 歳を取るマキマと歳を取らないエリアルの対比
  2. P.A.WORKSによる美しすぎる映像や音楽!

歳を取るマキマと歳を取らないエリアルの対比

 ある程度、話が進んでいくと大体結末は見えてくるのですが、それでも涙が止まりませんでした。やはり、姿が変わらないマキアとどんどん成長するエリアルの対比が素晴らしいです。母親であるマキアがエリアルよりも長く生きてしまうという、どうしようもない事実がとても悲しくて、マキアの気持ちになってみると本当に心苦しかったです。自分はまだまだ子供の身分ですが、もし親になったとき、自分の子供が自分より早く死んでしまうほど悲しいことはないと考えているのでこの二人を見ているとどうしても感情を抑えられませんでした。こんなことなら最初から出会わなければよかったのではとも思ったのですが、終盤のマキアの記憶がフラッシュバックするシーンでこの考えは間違いだと気づきました。人と出会うことは必ず別れがあるけれど、その思い出は強く心の中に残るのだと気づき大号泣してしまいました。そして、それはその人を愛すれば愛するほど大きくなるから、この作品のキャッチコピーの「愛して、よかった。」に繋がるのではないかと思いました。ここまで私が感動したのはマキアが愛情込めて、エリアルを育てたというのを赤ん坊の時から見ているというのが大きいと思います。

美しすぎる映像や音楽

 ストーリーも神なのに映像も音楽も良かったら感動するのは当たり前です笑。映像は全体的に透明感があり、この作品の雰囲気にぴったりでした。その中でも特に背景が綺麗すぎましたね。この背景をメインで担当している東地和樹さんは「花咲くいろは」や「凪のあすから」など数多くの有名作品を手掛けている方です。風で花や木々が揺れているシーンなどまるで一眼カメラで撮ったような幻想的な雰囲気がたまりません。アニメーション制作はP.A.WORKSさんが担当していて、私が大好きな制作会社の一つです。壮大な自然の風景や細かな人間の心理描写のお芝居がとても上手だと思っているので、本当に適任でした。(オリジナル作品といえばP.A.WORKSさんというイメージです)

 音楽も超一流でBGMは作品の雰囲気にあったどこか儚い感じです。私は特に最後に流れるrionosさんの「ウィアートル」という歌が大好きです。まず、この歌の導入が本当に最高のタイミングで泣けるんですよね。クライマックスの場面でこの歌を持ってこられたら私の涙腺はお手上げです笑。rionosさんの声はここまでかと思うほど透き通っていて自分の心の汚い部分を洗い取ってくれるような気がしました。

©PROJECT MAQUIA 公式Twitterより引用

最後に

 今回は「さよならの朝に約束の花をかざろう」を紹介していきました。感動する、泣けるとかこんなありきたりのことしか書けませんでしたが、真っ先にこう思える作品もそうそうあるものではありません。家族愛がテーマなのでどの層にもおすすめできますよ!(私は見終わった日に何の不自由もなく生活させてくれる両親への感謝の気持ちが生まれ、ハーゲンダッツを買ってくるという普段ケチ臭い自分から想像もつかないことができてしまいました笑。)

追記

 「さよならの朝に約束の花をかざろう」の公開5周年を記念したリバイバル上映が決定です!

  • 開催時期:2023年2月23日(木・祝)~2023年3月2日(木)
  • 価格:1600円均一

「さよならの朝に約束の花をかざろう」動画配信サイト(2021年8月3日現在)

  • U-NEXT(レンタル)
  • dアニメストア(レンタル)
  • BANDAI CHANNEL(レンタル)
  • GAYO!ストア(レンタル)
映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』予告編
©PROJECT MAQUIA /Showgate公式チャンネルより引用


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