【ブース全体の様子】
今回は去年に引き続き2回目のアニメジャパンに参加してきたので、当日の会場の様子をお伝えできればと思います。今年はコロナの規制も緩まり、去年よりも多くの方がいらっしゃいました。その中でも外国人の多さには驚きましたね。それでは各ブースの様子の一部をご紹介できればと思います。
まずはTOHOアニメーションブースです。こちらのブースは大人気で特に女性の方が多い印象でした。ブースの入り口にはこれまでの作品のキービジュアルが360度見渡せるようになっています。呪術廻戦のキャラクターパネルは相変わらず混んでますし、最近アニメ化が決まった「怪獣8号」「葬送のフレーリン」などのブースもありました。個人的にはアニメクリエイターとアーティストがコラボした完全新作ショートアニメの情報を知れたのが良かったです。(「CLOROS」の登場人物の美しさが際立つような光の入り方や色彩の鮮やかさがすごいのぜひ確認してみください。)









続いても大人気コーナーのアニプレックスブースです。「リコリス・リコイル」や「ぼっち・ざ・ろっく!」など近年の大ヒットを記録したブースには多くの方がいましたが、その中でもぼざろのブースに多くの外国人の方が写真を撮っていたのが意外でした。こういった女子高校生の日常アニメってあんまり海外では受けないような気がしてたのですが、やはり演奏シーンのクオリティーの高さ、それに後藤ひとりのぼっち思考の過剰さが海外でも受けていたのかもしれません。このブラウン缶の一昔を感じさせる雰囲気がたまりませんね。







続いては新海誠監督の「すずめの戸締まり」のブースです。ここはフォトスポットはもちろん、撮影は禁止でしたが一部のシーンの制作途中の映像と完成版の比較ができるなどまるで展示会のようでした。そして、多くスタッフのメッセージを見ることができます。こういったスタッフのやりきったと感じられるメッセージを見ると、こちらも全力で作品を作ってくれてありがとうという気持ちがより強くなります。ここでも外国人の方がフォトスポット以外の部分も真剣に見ている姿が印象的でした。海外の方はこういった制作過程の様子や資料などに日本人よりも関心が高いのかもしれません。







他にも数え切れないほどのブースがありましたが全部紹介しているととんでもない量になってしまうのでここからは色んなブースを一気に写真でお見せします。このアニメジャパンは限定グッズ、各作品のキャラや舞台となった場所のフォトスポット、アニメコスプレなどアニメが好きな人であれば間違いなく楽しめるイベントです。この場所で最新情報が発表されたり、最新作の声優さんのトークショーも聞くことができるので、多くの人と一体となって盛り上がることができます。今年はコロナの規制が弱まり、マスクでなら声出しOKになったので去年よりも多くの場所から盛り上がっている様子が聞こえてきました。改めて、多くの人がアニメを好きなんだというのを知れましたね。










【アニメジャパンから感じた日本人と外国人の違い】
ここからはアニメジャパンで感じたことを少しお話できればと思います。まず、今回のアニメのトークショーというのは先程も紹介したように主に声優さんが登壇してお話をするといった流れでした。人気声優さんが登壇するところでは多くの人が集まるのですが、その中に外国の方はほとんどいませんでした。彼らはフォトスポットなどの展示コーナーやコスプレコーナーによくいた気がします。例えば、海外でも高い評価を得ているツインエンジングループの「ヴィンランド・サガ」のフォトスポット、BONESの原画コーナー、「すずめの戸締まり」の展示コーナなど彼らは好きな作品のブースを見るためにこのイベントに来ているように感じます。もちろん日本人でも作品が好きでこのイベントに来ている人もいると思いますが、どちらかという推しの声優を見に来ている雰囲気なんですよ。極めつけは隣にいた男性の方が「今日は~さん(声優)を生で見たけど可愛すぎた」というのが聞こえてきて、声が仕事の声優さんがアイドルのような状態になっていると感じました。
今後コロナが緩和されて、多くの外国の方が日本のアニメイベントに訪れる機会があると思います。海外の方の日本のアニメの感想を翻訳してみると、作画や音楽のわかりやすい部分だけでなく、細かな演出の部分にも言及している人が多く、クリエイターへのリスペクトが強いように感じます。声優さんのトークショーもちろん良いと思いますが、クリエイターさんによるドローイングなどしたら外国の方にはすごく盛り上がりそうです。しかし、アニメ業界は常に人手不足と聞くのでそういう表舞台に立つ時間がなさそうなのが難しいところです。最近、twitterでアニメーターの西位さんもこのアニメジャパンのことを言及して話題となっていましたが、やはり海外のイベントだとクリエイターの登壇は人気で、サイン会なども高評のようです。現在のアニメ業界は日本よりも海外での売上のほうが大きいため、今後はより世界に向けて、日本のアニメをアプローチしていく必要があります。そのため、こういったイベントなどでも海外ファンのことを視野に入れた取り組みが大切だと感じました。

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